FXは本当に勝てないのか検証シリーズの6です。
FXは本当に勝てないのか?勝つために必要なことは何なのか?今回は「マルチタイム分析とエントリータイミング」という点から検証考察してみたいと思います。
この徹底検証シリーズを読んであなたの足りなところがわかったら一気に勝ち組の仲間入りができるかもしれません。ぜひシリーズを通してお読みください。
目次
マルチタイム分析をシンプルにいうとこういうこと?

マルチタイムフレーム分析というと難しく感じますが、要は異なる時間軸のチャートを観察して現在の相場状況やトレンドを把握したうえでエントリーポイントを探る分析法です。
簡単にいうと、上位足のチャートが上昇、下降どちらの方向に優位性があるかを判断してトレードするメインチャートの時間足にトレンドの予兆があった場合、上位足と同方向の予兆であれば積極的にエントリーして、上位足と逆方向の予兆であればエントリーしないか、エントリーしても早めの決済を行うということが必要になります。
相場の法則として現在値は上位足の方向に大きく動くという特性があるからです。
上位足としてどの時間帯を見ればいいのかというと、メインの時間足の2つ上くらいがちょうどいいと感じています。15分足をメインチャートするならば上位足として1時間足を見る。1時間足をメインチャートとするならば日足を上位足にします。
エントリータイミングは下位足で判断する

メインチャートでトレンドの予兆が発生した場合、時間足の確定でエントリーすることができますが、トレンドの予兆が出ているにも関わらず反対方向に動くことがあります。これを一般的にダマシといいますが、ダマシが発生する要因は、誰かが意図的に大量の資金を反対方向に投入するからです。
おもに大量の資金を要するのは機関投資家ですが、機関投資家のAIによる操作が多いと感じられます。多くの投資家がエントリーするタイミングの逆に相場を動かせば、多くの相場参加者を振り落とすことが可能になり、その分利益を大きくすることができます。為替はゼロサムゲームなので、誰かの損失は誰かの利益になります。振り落とす人数及び金額が大きければ、それだけを大きく利益を出すことができます。
EAを使用する場合は、ローソク足が確定した次足の初値でエントリーすることが多いので、ダマシに合うことも多くなりますが、上位足の推移する方向にのみエントリーを設定することで一時的に逆行してもその後反転してエントリー方向に推移することが多いので大きな危険はありません。
損切ラインを必ず入れること、一時的に逆行しても強制決済されないようにしっかりと資金管理しておけば大丈夫です。
裁量でエントリーする場合は、下位足のチャートでエントリーのタイミングを図ります。
日足が下降トレンド中、1時間足に下降トレンドの予兆が発生しました。15分足あるいは1分足は陽線となっている場合は、すぐにはエントリーせず陽線が陰線に変わって確定した時点でエントリーすることで無用な含み損を抱えなくてすむ分、精神的にも楽にトレードすることができます。
このときもメインチャートの2つくらい下の時間足を見るのがいいと思います。
相場を引っ張っているのはどの時間足なのかを見る
相場は大きな時間足の方向に動く傾向にありますが、トレンドは下位足から順番に起こってきます。このことを頭に入れてトレンドが発生していると感じたときは、時間足の小さい方から順番に見ていくことでどの時間足が現在の相場を引っ張っているのかを見ることができます。
上昇トレンドにしても下降トレンドにしても一直線で動くことは少ないです。一直線で動くのは少数の人が一気に大量の資金を相場に流しこんだときです。
一直線で動いた相場は、反対方向にも一直線で動きます。
トレンドとなる場合は上下を繰り返しながら一方向に進んでいきます。トレンドかどうかを判断するのは、トレンドの下値と上値です。
上昇トレンドの時は上値、下値ともに切りあがって推移していきますし、下降トレンドのときは、上値・下値とも切り下がって推移していきます。逆にいうと上値・下値の切りあがり、切り下がりが崩れたらトレンドは終わったと考えることができます。
水色が高値、赤ラインが安値です。相場が上下を繰り返しながら上昇していますが、水色ラインの高値が切りあがっています。同時に安値の赤ラインも切りあがって上昇トレンドを形成しています。黄色矢印で高値を更新できませんでした。ここでトレンドが終了したと考えることができます。その後の赤ラインの安値も更新していないので上昇トレンドが終わったと判断できます。
水色が高値、赤ラインが安値です。相場が上下を繰り返しながら上昇していますが、水色ラインの高値が切りあがっています。同時に安値の赤ラインも切りあがって上昇トレンドを形成しています。黄色矢印で高値を更新できませんでした。ここでトレンドが終了したと考えることができます。その後の赤ラインの安値も更新していないので上昇トレンドが終わったと判断できます。