トレード戦略を練る過程において世界経済の動向を知ることはファンダメンタル的に重要なことです。
世界の主要各国はコロナ禍の不況で金融緩和し政策金利を下げ、貨幣の供給量を増やし投資や消費を促してきましたが、2021年後半になって主要各国が軒並み急激なインフレに傾き始めました。
米国の11月の消費者物価指数が前年同月比+6.8%と発表されました。経済大国の先進国として異常な数値です。イギリスやユーロ圏のヨーロッパ各国もインフレ率が5%を超えました。
目次
日本のデフレは深刻

米国にいる私の友人は、最近物価が上がってきて大変だと言っていました。インフレによる物価の違いは、世界に展開するマクドナルドのビックマックの値段でわかります。
国別マクドナルドのビックマックの価格
- ベネゼーラ 918円
- スイス 774円
- ノルウェー 693円
- スウェーデン 681円
- アメリカ 621円
- カナダ 584円
- イスラエル 568円
- ウルグアイ 562円
- ユーロ圏 559円
- オーストラリア 527円
日本は31位の390円です。
また、最近シンガポールに移住した友人は、ダイソーの値段が100均ではないということに驚いていました。シンガポールドルで2ドル(166円)です。シンガポールの物価が特別高いのかというとそうではなくて、台湾は49元(180円)、タイは60バーツ(209円)で、日本だけが特別に安いのです。
ダイソーの商品は中国で生産され一斉に各国に輸出されているので生産コストや関税の問題ではありません。日本では100円でなければ売れないのです。日本のデフレは、ここまでひどいのです。
物価が安いことは一見いいことのように思えますが、デフレで物価が上がらないということは同時に給料も上がらないということです。
米国の大卒1年目の平均給与は600万円台です。ドイツは500万円台、日本は250万円です。なんと米国、ドイツの半分です。
いかに日本のデフレが深刻なのかがわかると思います。
日本の経済は戦後最悪の道をたどっています。日本人の給料は30年間上がっていないうえに、少子高齢化で社会補償費がますます増大しています。
年金は先細りで自己資金が最低2000万ないと老後は生きていけないそうですが、貯蓄がゼロの世帯が、20代43.2%、30代31.1%、40代35.5%、50代41.0%、60代29.4%ですから日本人の老後は地獄です。
後期高齢者の健康保険の自己負担率も来春から2割負担になるので、病気になっても病院に行けない人が大勢出てきます。
私たちは国や企業に頼ることなく自分自身の力で生きていく必要があります。生き抜く力を持たなければなりません。
そのために必要なのが投資の力

今の日本で経済的に成功したいと思うのならば、税率がもっとも有利なキャピタルゲインで稼ぐしかありません。会社を作って売却して利益を得るか、投資で利益で稼ぐかしかないのです。キャピタルゲインならば税率は20%です。
今、会社からもらう給料以外に個人の力で月に5万円以上稼ぐことのできない人の人生は絶望しかありません。
今すぐに個人の力で稼ぐ手段をみつけてください。
その最短距離が投資です。
お金のない人は小額資金で始められるFXで稼ぐしかありません。
米国のFOMC(連邦公開市場委員会)は、量的緩和策による資産買い入れ額を月300億ドルに縮小してかつ2022年3月に前倒ししました。無制限に買い取っていた資産買い入れを急激に縮小することにより金融を引き締めるということです。
また、2022年中に3回の利上げを発表しました。
米国のFRBは急激なインフレで利上げせざるを得ない状況に追い込まれ完全に後手に回わりました。根本的な問題は解決していないので、この先信用不安がつねにつきまといます。
2022年は株価や為替のボラリティが高まることは必至です。何かあれば暴落する可能性もあります。
こういう荒れる気配の相場のときは、スキャルやデイトレで細かく利益を抜くよりもスィングトレードで大きな波に乗ることで一気に大きな資産を作ることができます。
1987年のブラックマンデーの時は一夜にして破産した人がたくさんいましたが、同時に億万長者になった人もたくさんいました。
リーマンショックで私が毎日増えていく含み損に抱えて頭をかかえている時、すぐ近くで毎日1000万円づつ利益を上げている人がいました。
大きな変化はピンチにもなりますが、大きなチャンスでもあるのです。
2022年は為替で大きな資産を築き上げて成功の階段を駆け上がる人が必ず出てきます。
世界の経済状況を理解してチャンスを待ち構えることができるかどうかで決まります。大きな変化が訪れるとき大きな波に乗るために最も適しているのがスィングトレードです。